理事長挨拶
理事長挨拶
世界には無数の文化が存在しています。それは当たり前のことです。その当たり前は、日々の生活の中できっとみなさん、目の当たりにしているでしょう。
気づかれていますか。
「気づき、共感し、行動する。」これが多文化教育の基本でありねらいです。
国際交流や、異文化交流は、多文化を意識して理解する活動ですが、多文化教育は、多文化を無意識で共感していく活動です。感性を養うと言っても過言ではないでしょう。
その手法は、体験的学習です。
私自身の今までを思い起こすと、自然がまだ豊かなところで育ち、花を見て美しいと心まで響き、青い空が自分の気持ちを解放してくれることに喜び、山道の木漏れ陽に感動する、そんな感受性が育ち、それをどこかで表現する感性が少しずつ、育っていったのではないかと思います。また、いじめられた経験は、「なぜ、いじめる人に従わなければならないのか」という気持ちから、人間関係をどうやって等しい位置関係に持っていけばいいのかを繰り返し考えていました。
小学生6年生の時に、国際親善使節として、同じ年齢の11カ国の子ども達とサマーキャンプに参加した時、11カ国も違う国の子どもたちが、問題なく1ヶ月間も過ごし、みんな友達になってしまうという経験は、国籍人種に関わらず、言葉で理解し合えなくとも、友達になれるということを学んだ大きな体験でした。
そして、30歳過ぎから、日本を離れて、5カ国で住むという体験をしました。日本人ということで差別されたり、逆に、日本人であることで親しみを持たれたり、食べ方、挨拶の仕方、文化・慣習の違いを学び、46歳の時に、多言語多文化教育システムを作ることにしました。ミャンマーという135以上の民族が存在する国において、各部族との平和協定をし続けていることや、民族間の結婚はタブーであることなどから、多文化共生の実現は、平和的な社会を築く上で、必要であると考えたからです。
2022年、クーデターから内戦に発展し、今なお解決の糸口がないまま、混沌として、5000人が命を落としてしまった国、ミャンマーから日本に帰国し、今現在平和である日本において、これからもっと健全な共生社会のあり方のための多文化教育の推進、そして、ミャンマーのような紛争地域に対しての教育支援を日本から行いたく、NPO法人を立ち上げました。
音楽を通じて、多文化に気づき、共感し、そのことに通じるような、それぞれが行動してもらう、コンサート活動を進めております。是非、気づき、共感し、行動しましょう。
軽井沢町役場住民課行政管理栄養士
同志社女子大学管理栄養士選考卒業
3人の母親
ニューヨーク(米)、ブラザビル(コンゴ)、ディノン(仏)、バンコク(タイ)、ヤンゴン(ミャンマー)に住む。
ブラザビルでコンゴの動物を守る会設立、活動を通じて、自然との共存共生の大切さを訴える。ヤンゴンで、多言語多文化教育システムを作り、多文化共生の大切さを訴える。ミャンマーミュージックフェスティバルの実行員として、音楽を通じて、共生社会教育やリーダーシップ教育を支持する。
特定非営利活動法人国際多文化教育推進協会を設立し、長野県軽井沢町で認可を得る。